
放課後等デイサービスに来てくれている小学生1年生が
「何か遊びに使えるかな?」とカミーノで集めていた段ボールの山からロボットを作り出しました。
まず最初におおよそ自分と同じ高さに段ボールを積み上げて、頭部を作ります。
「カミーノで1番背が高い人だれ?」の質問に「はじめ先生(施設長)かな?」と答えると
「先生より大きくしてやる~」とロボットの顔を見ながら胴体の段ボールを足していきます。
どうやら施設長に自分が会った時のことを思い出しながら、ロボットの目線と自分の目線の差で身長を決めていくようです。
胴体が完成すると牛乳パックで腕を作るのですが、ただ繋げたら「腕が曲がらない!」「腕が落ちちゃう!」と
職員のひじのあたりを触りながら何かを思いついたようで、2本の牛乳パックの間にトイレットぺーバーの芯を入れて『つなぎ』を作りました。

こちら背中側 ↑熱心に作業中のお友達
次はエンジン部分に取り掛かります。
エネルギーとして、電池に見立てたトイレットペーパーの芯を詰めて、それを全身に巡らせるためのパイプシステムを作ります。電力は一回エネルギーに変化してから全身をめぐるそうで、貯めておくための箱も導入しました。「一番固い箱がいい」とカミーノ中の空き箱を集めます。

↑電池 ↓エネルギーを全身に巡らせるシステム

そして最後に
スタッフに紙と鉛筆を配りだし「どんなロボットになってほしいか書いて!」と言い、
「たくさん書いてよ!『心」になるんだよ。みんなの願いを集めた方がいいと思うんだ」と。
「同じものを書いてもいいの?」と質問すると「自分がこうなりたい!っていうのも書いてみるといいよ」とアドバイスをくれます。
そして、
トップ画像の箱=『心』をロボットのちょうど真ん中に収めてくれました。
放課後等デイサービスでは本人の主体性を尊重するため、その日の活動を基本的にこども達に決めてもらいます。その中で、こどもたちが何を感じて何を考えるのかをどんどん話してもらうことを促していきます。
ロボットを作り出した日、作る場所の確保、材料集めの依頼やどんなロボットにするかはすべてこども本人が考えて決め、また時間管理も行い、お母さんが迎えに来た時には「お母さんに(作りかけの)ロボットを紹介したら帰る」という気持ちのコントロールも自分でしてもらいました。
「言語・コミュニケーション」だけでなく、グループで何かを決めるためには主張や交渉も必要なので「人間関係・社会性」、時間管理なども自分たちで行うグループは「認知・行動」の支援になります。



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